思い出

二人暮らしの思い出。

楽しかった思い出よりも、

ムカついた思い出の方が多い。

一番許せなかった事は、体調不良の時。

相手の仕事中、晩ごはんの準備をするのが

私の役割だった。

その日は朝から体調不良で、

でもそんな中で家事をして、

オムライスを二人分用意をした。

ラップをかけて、

食べる前に電子レンジで

温めるだけの状態にして冷蔵庫へ。

私はしんどくてそのまま布団で

毛布にくるまって横になっていた。

相手は仕事から帰ってきて、

ダイエットの自転車を始めだした。

「今日晩飯は?」

「あと電子レンジであたためるだけの状態で冷蔵庫。

 私は今しんどいから動けない。」

5分も経たない内に、自転車をこぎながら、

また言われた。

「じゃぁ、もう今日は晩飯無いねんな?」

その一言にブチ切れ。

私は立つのもしんどくて、

布団で横になっているし、

しんどい事は伝えた。

自分はダイエットのために

自転車をこぐ元気があるくせに、

私の体調を気遣って、

自分のオムライスを電子レンジで温めよう

という事を思いつかない事が腹が立つ。

ブチ切れた私は二人分のオムライスを

電子レンジで温めて、

お湯を沸かして、

二人で晩ごはんタイム。

体調不良で無理にごはんを用意した事、

全く気遣いのできない男に

ブチ切れした事が重なり、

晩ごはん食べている時に手足が震えだし、

しばらく続いていた。

そこに無神経男が一言。

「今日も震えてるな。」

お前のせいだ。

今日に限っては100%お前が原因だ。

この日は何度も脳内でこいつを

包丁で刺し殺した。

同居するなら、

相手を思いやることのできる人の方が

絶対平和だ。