借金王と付き合っていた時の話。
私は一人暮らしをしていたので、
はじめは、
借金王が私の部屋に泊まっていた。
私は壁の薄いアパートに住んでいた。
借金王が深夜2〜3時に、
持ってきたギターを
ジャカジャカ鳴らしながら、
大声で歌っていて、
私は騒音で苦情を言われたら、
どうしよう…
とヒヤヒヤしていた。
私は普段、
テレビの音量も気にして、
字幕で見る。
洗濯機を回す時間帯も
気にするし、
生活音に気を遣っていた。
借金王は市営住宅住まいなのに、
騒音の事なんて
気にした事がない。
自己中で俺様だから。
結局、
借金王が
コインパーキング代すら払えないし、
夜中起きていてうるさいし、
夜更かししたいだけして、
睡眠不足でお仕事に行って、
頻繁に借金王が体調不良になるから、
私が借金王の部屋に
泊まりに行く事になった。
そしたら、
太陽の当たらない部屋で、
3週間軟禁。
私は
「コンビニに行きたい」
「スーパーに行きたい」
って言っていた。
でも、
借金王は、
仕事で出かけて、
帰って来て、
着替えて、
1人でまたふらっと出かけて、
私を連れて行ってくれなかった。
で、
私が限界で、
「自分の部屋に帰りたい」
って言って、
認められて、
自分の部屋に帰って、
2週間後、
借金王の部屋に行ったら、
2週間分の家事が放置されていた。
まず流しの洗い物を片付けて、
何かヌメヌメする所は、
キッチンハイターをかけて、
洗濯機を回して…
って私がフル回転で動いている間、
借金王は、
テレビでYouTubeを流しながら、
ゴロゴロしていて、
ものすごくムカついた。
何であんな人と
付き合っていたんだろう。
借金王は、
小学校も途中で行かなくなって、
学歴は小学校中退。
義務教育の常識がない。
英語は
アルファベットは知っているけど、
be動詞や一般動詞は分からない。
でも、
いつも自分の思う通りにしたくて、
威張っていて、
欲望まみれで借金漬け。
欲しい物を欲しい時に、
思うがまま買って、
背負った借金。
1ヶ月のお給料が13万円。
何が良かったんだろう。
私が狂っていた。
20代の3年間を無駄にした。
もう恋愛はしたくない。
傷つくのが怖い。
