「兄が欲しかった。
そうすれば俺は自由だったのに。」
先週の弟のセリフ。
このセリフを聞いた時、
お姉ちゃんが男だったら良かったのにと、
妹や父親に言われた記憶と被った。
女である自分が存在否定されていて。
私自身も納得するしかなく。
自分の命が薄っぺらく感じ、
自分で自分を否定した事が、
余計に辛くて壊れて抜け殻になった。
今回の弟の発言も、
私が男だったら良かったということ。
はじめは受け止めきれなかったけど、
時間をおいた今なら冷静になれる。
弟は長男で跡取りにされているから、
将来を自由に決めたくて苦しんでいる。
兄がいたら良かった。
弟の今までの言動は、
この一言に集約される。
内容はどうであれ、とにかく、
本音を言ってくれた事が嬉しい。
私が男じゃなかったから、
弟に全てを背負わせてしまった。
私が男だったら私が背負えた。
弟が悩んでいるなら一緒に悩む。
女の私に出来る事は何もない。